ナンダカナガハマアタラシイ〜長浜でチャレンジする人へインタビュー〜

インタビュー

  • 2019.2.05
  • 専門サービス

田園・山村風景が広がる小さな町でおしゃれな民泊を

~人と人が集える場所を思い出のある大切なおうちで〜
岸田 麻友美さん

ゲストとのコミュニケーションをとても大切にされていて、インバウンドにも対応した民泊にあたたかな笑顔で迎えてくれるオーナーの岸田麻友美さんの紹介です。

【起業のきっかけ】
空き家のまま残すのではなく、人との出会いが生まれる場所にしたい

私は、結婚をして主人の実家である長浜市湖北町に嫁いできました。最初の頃は、周辺の環境になかなか馴染めず、不安なことも多かったです。しかし、地域の行事や女性会の活動などに参加するようになってからは、近所の方ともお話しする機会が増え、自宅にも気軽に遊びに来てもらえるようになりました。人や人と話すことが好きな私にとっては、自宅に遊びに来てくれた方が「とても楽しかった」と笑顔で帰られることがとても嬉しいことでした。

Kishida houseの岸田麻友美さん
Kishida house 岸田 麻友美さん

人と人が集える場所。そんなステキな空間が自宅にあればといつしか考えるようになりました。人と話すことで、自分が見ている世界観が変わったり、目の前の小さなことしか見えてなかったことを大きく見られるようになったりと、私にとってはプラスなことばかりです。そんな人と人の出会いが溢れている場所をつくりたいとの思いが強くなっていきました。

自宅前には、主人の両親が住んでいた家があります。家族が集い家族の笑い声が響く、そんな思い出がたくさん詰まった大切な場所でしたが、時が流れるとともに空き家となってしまい、出入りする機会も無くなりました。家族の思い出がたくさん詰まった大切な家を、空き家のままにしておくのは嫌でした。

小さな町で民泊をはじめました
空き家をゲストハウスにしました

この空き家で何かできないかと考えたのが、民泊です。空き家のまま残すのではなく、人と人が出会う新たな場所として生まれ変わらせたい!との強い想いから実現に向けて行動し始めました。

民泊を始めるにも、そのまま空き家を利用できる訳ではありませんでした。耐震などの問題だけではなく、民泊許可をもらえるように必要な基準をクリアする必要があります。何より、ゲストに宿泊したいと思ってもらえるような設備は必要です。

小さな町で民泊をはじめました
二階のゲストルーム(6畳)、天井が高いので広く感じます

しかし、空き家の全体的なリノベーションを行うにも、資金面に関しては非常に不安でしたので、補助金などの制度や創業支援などを知るために、長浜バイオインキュベーションセンターの創業担当マネージャーに相談に行きました。

色々と調べた中で資金面の支援は難しいと分かった時は、民泊を始められるかの不安があり迷いが出てしまいした。私が迷っていた時に家族は後押しをしてくれ、家族に理解があったことは本当に心から感謝しています。

バリ島の雰囲気や家具、雑貨などが好き
個性的なバリ島の民芸品

そして、資金の方も目処がたち民泊オープンに向けて工事を進めることになりました。もともと、バリ島の雰囲気や家具、雑貨などが好きだった私は、和テイストとバリをイメージしたテイストにしたいという希望があり、設計図からとてもこだわりました。カウンターキッチンでみんなが集えるようにしたい。

1階の部屋からは中庭が見える

1階の部屋からは中庭が見えて、外の空間にもこだわりたい。ゲストがリラックスできる空間づくりを一番に考えていましたので、建築メーカーの方と相談しながら工事を進めてもらいました。Kishida houseの表札も手作りし、出来ることは自分や家族に手伝ってもらったりしながら、お金をかけすぎない工夫もできたことは良かった点です。

そして、インバウンドにも対応した、人と人が集える場所『Kishida house』を2017年10月にオープンいたしました。

Kishida houseの外観

最初は、不安に思うこともありましたが、それよりも決断し行動することでやりたいことを実現でき、勢いで始めたことに後悔は全くありませんでした。ゲストがKIshida houseに宿泊してくださることで、新たな出会いが生まれる。今まで繋がりがなかった方と知り合い、話すことができる。

新たな出会いは自分に気づきがなかったことを教えてくれて、自分の行動に活かすことができます。これからどんな出会いがあるのか楽しみですし、もっともっと様々なゲストに来ていただけるように取り組んでいきたいです。

【現在の状況】
ゲストに地域の魅力を気づかせてもらう日々

創業から1年3ヶ月経ち、予約サイトでは宿泊したゲストが良いレビューを書いてくださっていて、あたたかいコメントが多くとても感謝しています。長浜の中心街から外れた小さな町に訪れてくれるリピーターの方々も増え、出会いが本当に嬉しく充実した日々を過ごしています。

Kishida houseの近所の風景
Kishida houseのご近所の景色

今の時代は便利な世の中ですが、Kishida houseの近くにはコンビニもなく、歩いてどこかに向かうというのは難しい立地です。ゲストにはその情報もしっかり伝えた上で、この小さな町に人が訪れてくれます。そのゲストが、田舎だからこその良さを気づかせてくれて、住んでいるだけの目線では見えなかった地元の魅力を知ることが出来ます。私に気づきを与えてくれ、地域の魅力を改めて知ることが出来たのは、この民泊のおかげです。

予約サイトで、スーパーホストという称号をいただいてます
遠くに伊吹山が見える

うちで飼っている犬の散歩を楽しんでくれるゲストや、散歩している時に出会った町内の方が英語で挨拶されたことを嬉しそうに話してくれるゲストなど、Kishida houseを訪れてくれたゲストが、当たり前だと思っている日常のひとコマがどんなに素敵な日常であるのかということに気付かせてくれます。

人が喜ぶことは私の喜びであり、少しでもこの小さな町の良さを伝えていきながら、滋賀の魅力をゲストに知ってもらえるように取り組んでいきたいです。

岸田 麻友美さん

この民泊は、遠方の方だけではなく地元の方にも利用していただいています。プライベート感もあり、リラックスのできる空間は話も弾みます。キッチンなどの設備も整っているので、日中などのホームパーティー会場として気軽に利用してもらえる場所です。遊びに来てくれた友人たちが、和やかな雰囲気で楽しそうに会話をしていて、自分たちで作った食事を楽しんで食べている姿を見て、宿泊のみならず幅広い用途で利用していただけたらと思い、要望に応えられるようにしました。

その他にも、ワークショップなどの会場としても利用していただいており、私自身も「オルゴナイト」という雑貨のワークショップを開催しています。宿泊の利用だけではなく、ゲストの要望に柔軟な対応ができますので、誰にでも気軽に利用していただきたいです。

民泊にはたくさんのタイプがあります。その中で、私らしい個性を活かした民泊を運営することで、ゲストが喜んでくれるということは、本当に嬉しくありがたいことです。私にとって、そこで出会うゲストは特別です。オーナーの色が出やすい民泊は、合う合わないがあると思いますが、私はKishida houseに来てくださったゲストとのコミュニケーションを一番大切にしています。

【今後のビジョン】
ゲストハウスの仕事をおばあちゃんになっても続けていきたい

日本に訪れた世界中の方々と出会え、おばあちゃんになっても続けていきたいステキな仕事です。現状は、利益向上という視点での運営は難しいですが、たくさんある宿泊施設の中からKishida houseを選んでくださったゲストに、心から「来て良かった」と感じていただけるよう、一人ひとりのゲストに丁寧な接客、対応ができるよう更に向上していきたいです。

宿泊してくれたゲストたちが書き残していってくれたゲストノート 宿泊してくれたゲストたちが書き残していってくれたゲストノート
ゲストたちが書き残してくれたたくさんのメッセージ

インバウンドに対応した、民泊ということで、世界中のゲストを迎えていますが、もう少し語学力があればなと思うこともあります。英語だけではなく他の言語で話されるゲストも居て、正直分からないことも…。しかし、言葉が通じなくてもジェスチャーなどを交えたコミュニケーションでやり取りできることが多いです。

今の時代は、通訳ツールも沢山ありますし、そういったツールも利用しながら、ゲストに少しでも快適な時間を過ごしてもらえるよう努め、ゲストとのコミュニケーションを図りながら、自然と語学力も身に付けていきたいです。

また、来年2020年はオリンピックイヤーで、多くの外国人が日本に訪れる年になります。日本に来た外国人の方にも沢山来てもらえるようにしたいと考えています。

Kishida houseのオーナー岸田さん

現在、Kishida houseに宿泊をされる9割のゲストが利用している予約サイトで、スーパーホストという称号をいただいています。スーパーホストとは、ゲストに素敵な滞在を提供して高い評価を受けている経験豊富なホストということで、初めて利用される方が安心して利用できるように表記されているものです。

最初は、規定を熟知していない部分もあり、スーパーホストに選ばれるのも簡単ではありませんでしたが、運営知識などを身に付けながらゲストの一人ひとりを大切にしてきた結果、ついにスーパーホストとして選んでいただけました。それだけの評価をしていただけたことは、とても嬉しかったです。

予約サイトで、スーパーホストという称号をいただいてます

年4回ほどの審査があり継続して称号をもらい続けられる訳ではないので、安心はできません。スーパーホストとして継続してもらえるように、これからも気を抜かず、私が大事にしているゲストとのコミュニケーションをおろそかにせず、最高の宿泊だったと心から思っていただけるようにしていきたいです。また、この小さな町の魅力を気に入られリピートしてくださる方が増えるように、私自身も楽しみながらの運営をしていき、町に貢献できれば嬉しいです。

様々な人が集える場所がこのKishida houseです。まだまだ始まったばかりですが、一人ひとりのゲストに新たな思い出ができる時間を過ごしていただき、日本に来てよかった、長浜に来てよかった、Kishida houseに来てよかったと思っていただけるよう、私にしかできない私らしい民泊を続けていき、人の心を豊かにするお手伝いをしていきたいです。

Kishida houseへのお問い合わせはこちら

社名 / 屋号 Kishida house 2017年10月オープン
住所 〒529-0322 滋賀県長浜市湖北町小今135番地
TEL 090-5163-4379
営業時間 チェックイン 17:00〜/チェックアウト 11:00
アクセス JR北陸本線 虎姫駅から徒歩12分
URL Kishida houseのAirbnbページ

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