ナンダカナガハマアタラシイ〜長浜でチャレンジする人へインタビュー〜

インタビュー

百年先の農業を守る為、無農薬栽培にこだわります!
  • 2018.01.12
  • 飲食・店舗販売
  • 農業・ものづくり

百年先の農業を守る為、
無農薬栽培にこだわります!

そふぁら 筧太津郎・茂代

無農薬栽培にこだわり、味にも妥協せず、安心して食べられる素材を追求し続ける、農業歴25年の筧太津郎さんと、パン作り歴25年の奥様、茂代さんのご紹介です。

【起業のきっかけ】
安心安全に食べられる農産物作りが非常に重要だと感じたことから

そふぁら 筧 太津郎さん
筧 太津郎さん

伊吹山から清らかな雪どけ水が流れ込む込む姉川。天然のきれいな水に恵まれたこの地で私は生まれ育ちました。農業が盛んなこの地域で子どもの頃から田んぼを手伝い、また就職後も田んぼの手伝いを続けてきました。

無農薬栽培に取り組み始めたきっかけは、私自身が少し体調を崩したことです。それまでは、除草剤など農薬を使い米の栽培をしてきましたが、そのことも体調を崩したことに関係があるのではないかと私なりに考えました。

更に、自分自身の健康はもちろん、孫が産まれ、家族みんなの健康を考えたときに、安心安全に食べられる農産物作りが非常に重要だと感じ、平成20年頃に初めて無農薬栽培のお米に挑戦しました。

殺虫剤や除草剤を使用しない無農薬栽培で一番大変なことは、田んぼに生える草との付き合い方です。草と共存しながら栽培していくことは、苦労や手間がかかる分、更に味を向上させると思います。無農薬栽培を通して、安心して美味しく食べられることが、家族みんなの幸せに繋がるということにも気付くことが出来ました。

また、お米だけでなく無農薬栽培で育てた農産物の味の良さ、旨味の強さを味わっていただきたいと思い、無農薬栽培にこだわった農業を続けてきました。

そして平成24年8月、専業農家になることを決意し、長年勤めていた会社を退職。その後も、無農薬栽培に関する勉強や取り組みを続け、早生黒大豆の無農薬栽培も確立することが出来ました。

パンのにおいが漂う「そふぁらてい」
パンのにおいが漂う「そふぁらてい」

また、無農薬栽培の農産物を使った加工品の商品開発に力を入れたいと思い、始めたのが、パン作り歴25年の妻が作る「パン屋」です。

妻は私が育てた米で作った米粉を使い、以前からパン作りをしていました。パン作りに関する仕事にも携わっており、その経験とパン作りの楽しさが相まって、沢山のレパートリーを持っていました。時には家族だけでは食べきれないほどパン作り、近所の方におすそ分けをすることも。

妻が作るパンをもっと多くの方に食べてもらいたい、厳選した原材料でつくったパンの美味しさを知ってほしいと思い、自宅横に小さな「パン屋」をすることを決め、平成28年3月に『そふぁらてい』をオープンしました。

パン作り歴25年の茂代さん(左)と太津郎さん(右)
パン作り歴25年の茂代さんと太津郎さん

地域の方々だけに愛されるお店であればいいと思いスタートした小さな小さな田舎のパン屋です。店内では、そふぁらてぃオリジナルブレンドのコーヒー豆で淹れたコーヒーも用意しており、カウンター席でゆっくり過ごしていただけます。

お店の名前「そふぁらてぃ」は、「集い・笑い・楽しい・ところ」でありたいという想いから、笑顔や楽しいイメージを地域の中に作りたいと「相・笑・楽・庭」という文字を当てはめて、皆さんに読んでいただけるようにひらがなで『そふぁらてぃ』と名付けました。

農産物の生産・販売を『そふぁら』、加工品の製造・開発『そふぁらてい』と事業によって名前を使い分けています。

【現在の活動状況】
無理なく続けられるスタイルで営業しています

パンのメニューが壁にびっしり
パンのメニューが壁にびっしり

『そふぁらてい』の営業日は、土日だけです。無理なく長く続けられるようにと知人のアドバイスを受け、妻が一人でも無理なく続けられるスタイルで営業しています。

パン作りの好きな妻が、自分で一つ一つ大事に焼き上げるパンの純粋な美味しさお客様に感じていただくことが大切だと思っています。

米粉以外にも自家製食材や地元産農産物を積極的に取り入れ、『そふぁらてい』が大事にする素材へのこだわりや食の安全にも力を入れています。

そして、旬の農産物を使ったその日限定のパンも作っています。オープンしてまだ2年と経っていませんが、今では種類が150種を超え、その中から数種類を日替わりで提供しています。

こだわり抜いた作りたいパンを作るスタイルが妻には合っており、その日に提供できる量や種類はそう多くありませんが、買いに来てくださるお客様に楽しんでパンを選んでいただけるように考えて作っています。もちろん、お客様のリクエストにも応えられるように心がけています。

美味しそうな手作りパン

最近は新たな挑戦も始めています。無理なくできる範囲ではありますが、妻と相談しながら店舗外販売に少しずつチャレンジしています。地元で開催されたアンテナショップやイベントに参加することで、より当店のことを知ってもらえるようになってきました。

値段は少し高いと思われることもありますが、原材料の生産から力を入れ、厳選した材料を使い、味にも自信があるからこそ、この値段で販売することが出来ています。知ってもらえる間口が広がったことにより、この小さな店舗を求めてご来店くださる方もいらっしゃいます。

また、地元で開催された金融機関主催の商談会で関西の有名な百貨店のバイヤーさんと知り合い、それがきっかけで百貨店で行われたパンの催事に出店することが出来ました。1週間ではありましたが、県外のお客様にもこだわりのパンを食べていただける機会ができたことは非常に嬉しかったです。

自家製のサツマイモを使った『すいーとぽてと』
自家製のサツマイモを使った『すいーとぽてと』

現在、当店人気のパンは、「すいーとぽてと」です。
自家製のサツマイモと、地元素材を使用し、素材本来の美味しさが伝わるようにシンプルに仕上げています。甘すぎない優しい味が、クセになります。

また農業に関しても、手を抜くことなく新しい農産物の無農薬栽培にも力を入れています

お米や大豆のみならず、長浜バイオインキュベーションセンターのインキュベーション・マネージャー(IM)のアドバイスを参考にハトムギや黒米にも挑戦中です。地域に活力を生む、農業の六次産業化に成功したいと思っています。

【インキュベーションセンターの活用】
利益を出す仕組みを親身になって考えてくれた

私は、長浜市によるアグリベンチャースクールに参加したことをきっかけに、長浜バイオインキュベーションセンターの存在を初めて知り、そこでインキュベーションマネージャー(以下:IM)と出会いました。最初はどういう機関なのか分からずにいましたが、親身に話を聞いてもらい、今では、どうしてそこまで協力的なのかと不思議に思うくらいです。IMからは色々なアドバイスを受け、とても力強く感じています。利益を出す仕組みも一緒になって考えもらい、有り難く思っています。

また、定期的に農業に関するセミナーを開催されており、学ぶ機会も得ています。パン販売だけではなく、六次産業化につながるようにアドバイスをいただき、今、様々なことに挑戦できています。センターの皆さんは、本当にあたたかく接してくれ、今後も長くお付き合いをしていきたいと思っています。

【今後のビジョン】
商品をもっともっと自信持って提供できるようにしていく

パンは「そふぁらてい」の商品の1つ

最初はパン販売の店舗展開ができたらと考えたこともありましたが、現実的にオペーレーションも難しく、また妻が自信持って出せるパンしか出したくないとの思いもあり、しばらくは現状維持での店舗運営をしていきたいと思います。

また、県外の催事に出店した際に、素材や商品そのものだけではなく、パッケージにも工夫が必要だとバイヤーさんに教えていただきました。具体的には、まだどういう工夫が必要なのかは勉強中ですが、生産からこだわった『そふぁらてい』の商品をもっともっと自信持って提供できるようになりたいと思っています。

時代の流れにより、有機農産物への関心が高まりつつあります。現在、お米の販売については伸び悩んでいますので、売上げを伸ばしていくために販売方法にも工夫をしていきたいと思います。また、無農薬栽培が非常に難しいと言われている小麦についても、無農薬栽培に挑戦していきたいです。

そふぁらのロゴマーク
そふぁらのロゴマーク

近年、飲食業界でも作り手の顔が見える農産物を求められる傾向にあります。そのようなお客様に自信持ってお届けできる農産物の作り手であれるように努力し、もっと沢山の方に湖北の恵みを届けたいと思います。

『そふぁら』『そふぁらてい』の理念は、「食が心と体をつくり、味が喜びと感動を生む 感動で人をよび、人とのつながり、夢をつなぐ」です。当事業のロゴには、そんな意味合いを込めて、デザイナーさんに作っていただきました。

元気な農業、地域がいきいき、人をワクワクさせる存在。そふぁらは食の縁、人の縁を大切に育てる存在であれるように地域への貢献もしていきたいと思います。

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営業時間 土日のみ営業
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